これまでのGMレポートまとめ
・GMには正社員がやっている社員GMとアルバイトがやっているバイトGMがある。 バイトGMは社員GMの指示に従って行動する。
・GMがゲーム内でこなす仕事は分類して2種類ある。
・「透明GM」は文字通り一般プレイヤーには見えない巡回GM。
・「サクラGM」は一般プレイヤーに紛れて、さり気なく一般プレイヤーを補助したり、話をしたりしてユーザー目線で情報を得たりする。イベントを盛り上げたり、初心者を助けたりする。文字通りのサクラだ。
他にもメールの確認や社員への報告など、事務的仕事もこなす。
これらはあくまでも、顔文字こと俺様が勤めていた会社の運営方法だ。 他もそうとは限らないが、大体どこも似たようなものだと思う('д')
ある日、ゲーム内でサーバーダウンの不具合が発生する。 不具合の内容は以下の通り。
1.あるアイテムを使う 2.すると一部のフィールドのサーバーが落ちる
この不具合の発見時、俺達バイトGMは このことをちゃんと社員GMに報告した。
だが社員GMが下した決断は、保留だった。 このあと不具合は、ユーザーから報告メールを受けてから3日間放置された。
そしてここからが今日の本題だ。 俺はこの不具合の致命的な穴を見つけてしまったのだ。
サーバーダウンと一言に言ったが もっと細かく言うと
サーバーダウンとは文字通りサーバーが落ち、ゲームの接続が切れることだが、今回問題が起きたゲームのサーバーダウンはサーバーが落ちたあとにワイプが起きるというものだった。ちなみにワイプとはデータが巻き戻ることだ。
今回の不具合を更に細かく説明すると
1.あるアイテムを使う
2.するとサーバーが落ちる。
3.次にゲームにログインしたときには最後にデータがセーブされたところに戻る。
ここで言うセーブとは文字通りゲームでいうセーブなのだが 例外を除いて、ネットゲームの場合、ログアウトしたら自動的にプレイヤーのデータがサーバーに記録される。このゲームもそうだった。
だが、サーバーが落ちた場合は別だ。 サーバーが落ちて強制的に接続が切れた場合、データも正常には記録されない。
これらの問題が発生した場合によくあるのが アイテム増殖、生産、強化などのバグ利用だ。
社員GMはこれらのことも視野に入れててもおかしくないはずだが わりと気楽というか、所詮ゲーム的な奴だった。まぁ歳もいってたし現実はそんなもんだ('д')
致命的だったのはそれだけではない。
(д)
・・GMの中に顔文字がいたこと・・
・・無論・・
・・顔文字が自宅でそのゲームのプレイヤーであったことは明らか・・
つまり
∑(д )\(>w<)自分で顔文字がとか言うな!!
おいコラ!いいとこだったのに!( Д)/w<)イテテ
(д)俺様はバグを見つけてしまったのだ バグの内容はワイプを利用したアイテム増殖、精錬等のやり直し。 バグのやり方は後日語るとして、俺はそれで最強のキャラを作成することに成功した。
キャラ名:「3900」 念には念を入れて接続元を変えて作ったキャラクターだ。名前も地味にした。 アイテム増殖によって、経験値を増やすアイテムを増殖し、誰よりも早く強くなった。
そして・・・
PKをしまくった(>w<) (Д)力を手に入れたら次にすることは一つ!殺して殺して殺しまくることだ!!Дぶわっはっはっ八八八八八八八八八は!!!!!!!!!
正直、調子に乗りすぎた(;д) すぐに3900のことは2ちゃんでも有名になった。 3900は通称ザンクと呼ばれるようになった。てか俺が自称した。 社員GMにバレたらどうしようという・・ガクブル感が芽生えた。 ((((;д)))ガクガクブルブル
10分くらいガクガクブルブルしていた俺様だったが 考えてみたらバグ利用しているのがGMだと特定されるような要素はなかったので、すぐに冷静を取り戻した。 更に俺はナイスアイディーアを思いついたのだ (∀)さすが俺!
実は当時、俺はそのゲームのWikiを作っていた。 誰もまさか顔文字がWiki管理人だとは気づかなかっただろう。
俺は俺が管理するWikiのコメント欄にアカウント買取の募集をした。 2通ほどメールが着て、3900は5000WMで売れた。
(д)\(>w<)3900WMで売れよ!
(д)ダジャレはさておき その後、3900はアカウント凍結になったぜ
俺様が報告したことによってな。 始めからこのつもりだった。
売ってウェブマネー貰ったら 売ったアカウントは凍結にさせる。
我ながら最悪なやり方だ。
まぁでもこれで証拠は全て消えて、ウェブマネーも手に入って万々歳! そもそも、GMが仕事先での情報を利用して自宅でバグ利用するくらい良いんじゃないかと思う。
PKも出来るだけマクロ放置やモンスター独り占めするようなプレイヤーを中心にPKしてたしな。
そんなことを考えていた矢先、またしてもサーバーダウンが発生した。 今度はアイテムが原因ではなかった。
森のフィールドがあるのだが そこだけがサーバダウンするという小規模なものだった。 そして今回も夜遅いので、また明日ってことになった。
俺様は占めた!と思い 早速自宅PCで森へ行った。 自宅PCで・・・。
そう、今回は自宅で、しかもアクセス元を変えずにバグ利用をしてしまった。 ちなみに今回はアイテムを使うとサーバーが落ちるのではなく 森のサーバーそのものが不安定だったらしい。なのでたまにサーバーが落ちるという感じだった。
もちろんこの状況でもバグ利用の条件は揃っている。 だが、いつ落ちるかわからないので随分と効率が悪かった。 この不具合は次の日すぐに修復された。
だが、社員GMの言葉に俺は耳を疑った。 なんと、前日に自宅でバグ利用をしていた俺のキャラの名前を口にしたのだ。
バカな・・・!? 俺がバグ利用をしていたのは深夜3時過ぎのはず!
真相はすぐに明らかになった。 社員GMは自宅のパソコンで透明GMでの監視をしていたのだ!
・・・透明GMになるためにはGM専用のコマンドがあるのだが それは会社のパソコンからのみ有効であったはずだ。 実際に俺は自宅でそれを試して無効だったので間違いない。
しかし社員GMは自宅からでもそれが可能だったらしい。 そのことを一応、尋ねたら、前に話したはずだと言われた。
聞いてねぇ・・あるいは俺が聞き逃してたのか?
とにかく、勤務時間外だと安心していた俺は不意を突かれた。
更に悪いことは重なった。 バイトにも自宅での監視、サポートを自主的に行ってほしいとのことだ。 これはやってもやんなくても良いよ的な乗りだったのだが、自宅で使うためのアカウントを配布され、それを使うよう義務付けられた。 なるほど・・このアカウントなら透明になれるのね!
と、納得してる場合ではなかった。 当然のことながら彼らは不正者のアクセス元はチェックしているので自宅から不正をしてしまった俺はあせった。
早速家に帰ったらアクセスしてみてくれとのことだ。
話が出来すぎてると思った。 もしやすでに疑いが掛かっていて、それで試しているのか? 俺は考えるのをやめた。 これでもわりと楽観的な性格なので普通に家に帰って専用アカウントでログインして、ゲーム内の他のバイトGM仲間とお話もした。
次の日もなんのお咎めもなかった。
ある日 俺は、よく話すバイトGM先輩と飲み屋にいた。 年齢が近いためかバイトGMの中では一番気が合う相手だった。
お互いアニメが好きなので、その日もアニメやゲームの話をしていた。 ハルヒとシャナ、どっちの世界に行きたいかというどうでもいい話とかを。 俺はシャナ派だった。先輩はハルヒ派。でも面白さはハルヒだということは同意見だった。でもハルヒの世界は行ったとしても別に普通の世界と大して変わらないやん!でもシャナ世界はその気になればフレイムヘイズなれるやん!めっちゃカッコエエやん! (実際は標準語で話していた。)
いや、こんなことはどうでもいい。 くだらない話はしばらく続いたが、思い出したかのように先輩GM仕事の話を始めた。そしてその話の中で・・・
先輩GM:お前、家のパソコンで仕事のゲームやってる?
俺:え?
先輩GM:今バイトの誰かが仕事の情報利用してるかもしれないって話が出ててさ。俺はバイトの中じゃ一番長いし、信用されてるから、俺がJさん(社員GM)にそういう注意するように言われてるんだよね。でも同僚疑いたくないから鎌かける程度で良いってさ。
俺:ハハ、ワロス、それ言ったら鎌かけになってないっすよ。
先輩GM:ハハ、言われてみればそうだな^^でもバイトがそういうことするのわりと多いからな。俺も昔GMしか知らないコマンドをプライベートで使ったし!
俺:アハハ、やってそうだと思ってましたよ!
先輩:なんだとー!こいつー!
(д)・・・・・・・ まぁたぶんだが、バレていたんだろうな。 それから数日後、給料入ったの確認後、俺は適当に理由付けてバイトGMをやめた。
いや、べつに不正がバレたとか関係なく、まったく関係ないとは言い切れないが、金もそれなりに貯まったし、しばらく快適なニートライフに戻りたかったのだ('д')完
え?一体いくら貰ってたかって? 野暮なことは聞くもんじゃあねーぜ┐(Д)┌
ちなみにこの話は実話だったわけだが 実際に会話の中でハハ、ワロスなんて言ったりしないぞ。 俺はおたくじゃねぇからな(>w<)念のため!
バイトGMシリーズはこれにて完結。 次のシリーズは、俺様がArsMagnaというゲームでしてきた悪徳プレイの真相について明かしていこう。
べ、べつに!このバイトGMの話とはなんの接点もないんだからね! (ツンデレ的な意味で)
〓顔文字〓